お知らせ

グループ別キャンプ

 令和5年8月の18日から22日の期間で、グループ別による1泊2日でのキャンプを行いました。コロナ禍を挟んで令和元年以来、四年振りに涸沼自然公園での実施。子どもの広場にリニューアルされた遊具に、涸沼を中心とした緑豊かな自然の中で、グループごとに計画を立て、子ども達は思い思いに貴重なひと時を過ごすことが出来ました。
 特に楽しみの一つである夕食はバーベキューやアウトドアならではの工夫を凝らした料理など、野外での御馳走に子ども達の嬉しそうな笑顔が輝いていました。

 

潮風の集い

 令和5年8月8日に、『潮風の集い』を実施しました。本来であれば一日海水浴を皆で楽しむ予定でしたが、今年の連日35度を超え、熱中症アラートが発生する猛暑の中、子ども達の体調面を考慮して、午前がアクアワールド大洗での班別自由活動、午後から大洗海岸での磯遊びという日程で行いました。台風の接近もあり、天候も危ぶまれましたが、晴天の下、児童職員共に現地での日程を無事に、楽しく過ごしました。
 特に磯遊びでは、波打ち際ではしゃぐ子、きれいな貝殻や珍しい形の石を見付け、目を輝かせる子など、思い思いに『海』を満喫することが出来たようです。そのような中で、子ども達からは「泳ぎたかった…。」という声が多数あったので、来年こそは海水浴を実現できればと思います。

 

みどり祭り

 コロナ感染症も『5類』に落ち着き、生活の様々な面での日常化が図られる中、みどり園においても4年振りにみどり祭りが実施されました。
 令和5年7月29日に開催されたみどり祭りは、以前のような矢倉を組んでの『盆踊り』形式ではなく、子ども主体での屋台やお神輿を中心として、コンパクトな形での実施となりました。また、茨城女子短期大学の学生さんがボランティアということで華麗なダンスを披露。一緒に『みとちゃんダンス』を踊るなど、お祭りを盛り上げてくれました。
 炎天下の中でしたが、子ども達は色とりどりの浴衣や法被に身を包み、お祭り気分を十分に堪能することが出来ました。

 

4年振りの野球大会

 令和5年8月2日、田野市民球場にて第71回茨城県児童福祉施設野球大会が実施されました。4年振りに開催されることとなって、みどり園では7月16日から猛烈な暑さの中、高校生からボール拾いの小学生まで、それぞれの役割りを果たし、チームの為に何が出来るのか、一人ひとりが意識を持って約2週間、子ども達と職員で練習に励んできました。
 大会ではみどり園を含めて3チームが出場し、練習量に勝るみどり園が19回目の優勝を飾りました。真っ黒に日焼けした子ども達が元気を出し、皆で励まし合いながら白球を追う姿に、成長を実感しました。

 

3年振りのバレーボール大会

 令和5年5月20日、ひたちなか市総合運動公園の体育館にて、茨城県児童福祉施設バレーボール大会(第62回)が実施されました。コロナ禍明けという現状、練習調整や気持ちの持ち方など難しい所はありました。
 しかし、園では子ども達と職員が気持ちを一つに合わせて、また直接は参加していない児童・職員も側面からサポートし、大会当日を迎えることが出来ました。
大会当日は、それぞれが個性を発揮し、終始みどり園のペースで試合の流れを掴み、結果としては37回目の優勝。大会を通して見ると、みどり園の子ども達のバレーボールに向き合う気持ちの強さが、他の施設を上回っていたような気がしました。この頑張りを、これからの生活・それぞれの心身の自立に活かして欲しいと思います。


令和4年度進路報告

 令和5年3月に2名の児童が高校を卒業し、それぞれの進路に向けてみどり園を巣立っていきました。社会に出てとまどうことも多いと思いますが、持ち前のガッツで乗り切っていって欲しいと思います。
 進路は以下の通り。
  公益財団法人鯉渕学園、茨城ダイハツ株式会社


関わる大切さ ~現場から聞こえてくるもの~

 新年度が始まり、早いもので一ヵ月が過ぎようとしています。子ども達も、児童養護施設「みどり園」や小規模児童養護施設「結いの家」で新たな生活が始まり、希望に胸をふくらませながら、それぞれの第一歩を踏み出しました。その姿から子ども達は、今後多くの出会いや色々な出来事を経験しながら、一回りも二回りも成長していくものと思います。時には自分で考え行動する中で挫折感を味わうこともあるでしょう。
 私たち職員は、いかなる時も子どもの成長に関わる喜びを感じていきたいものです。また、「個」として子どもと真剣に向き合い、常に喜び、悲しみ、苦しみを共有し、互いに成長していけるよう日々精進していきたいと思っています。
 先日は厚生労働省より、社会的養護における代替的施設で生活する児童の調査結果が報告されました。それによると、入所児童の六割が虐待の体験をしているという事でした。当然それらの児童へのケア等については、十分な取り組みは必要ですが、ややもすると専門的処遇技術やケアの方法等に目を向けがちです。しかし、大切な事は、理論や技術論等に走るだけでなく、ひとりの人として子どもとどう向き合い、その子の成長にどう関わっていくかだと思っています。
 子どもが成長・発達していく生活の場(=育ちの場)には、計り知れない可能性や子どもの特性・個性等が埋もれています。日々の生活の中で、子どもとじっくり向き合いながら、埋もれているそれぞれの宝物を一つでも多く探り当てたいものだと思います。

みどり園長  飯村 眞造