お知らせ

 

 

みどり園の春を彩る花々

 今年の春は、例年にない温かい日が続いたこともあり、桜にスイセン、ビオラにパンジーと、園庭や玄関先では様々な種類の花が咲き誇り、春を彩ってくれています。その中で子ども達のほころぶ笑顔…。やはり、子ども達の育ちの場である環境は、感性を育てる意味においても、とても大切なことを実感しています。

 


第60回 茨城県児童福祉施設バレーボール大会 ~通算35回目の優勝~

 平成30年4月7日、ひたちなか市民総合運動公園の体育館にて、第60回茨児協バレーボール大会が実施されました。みどり園では年間を通して休日には基礎練習や体力強化に取り組み、また春休みに入ると大会までの期間は地域の体育館等を利用して、一日実践的な練習を行ってきました。
 今年も児童と職員が一体となり、大会においては練習の成果を十分に発揮して通算35回目の優勝。準優勝の10回を合わせると、決勝戦まで進む確率は7割5分に達しており、これはみどり園の先輩方の築いてきた「伝統」。バレーボールを通して子ども達の輝く表情・取り組む中での心身の成長やチームとしての団結や思いやりなど、これから生きていく上で必要な要素がたくさんあるような気がします。

 

平成30年度を迎えて  

 平成29年度に2名の園児が卒園し、1人は陸上自衛隊へ、もう1人は日産自動車系列の会社へと就職し、社会へと巣立っていきました。園で経験した事柄を生かして、雄々しく頑張っていって欲しいと思います。

 さて、みどり園では平成29年度を迎え、新たなスタートをきりました。

  幼稚園 1名 小学生 1名 高校生 3名

 また新たに保育士が3名加わりました。平成30年度は『笑顔の絶えない職場』と『笑顔の絶えない園での生活』を目標にして、園児たちへの支援をより高めていこうと考えています。

 

関わる大切さ ~現場から聞こえてくるもの~

 新年度が始まり、早いもので一ヵ月が過ぎようとしています。園庭にはシンボルのマロニエが、いつの間にか若葉の間からピンクの花をのぞかせています。
 子ども達も「みどり園」や小規模ケア「結いの家」で新たな生活が始まり、希望に胸をふくらませながら、それぞれの第一歩を踏み出しました。その姿から子ども達は、今後多くの出会いや色々な出来事を経験しながら、一回りも二回りも成長していくものと思います。時には自分で考え行動する中で挫折感を味わうこともあるでしょう。
 私たち職員は、いかなる時も子どもの成長に関わる喜びを感じていきたいものです。また、「個」として子どもと真剣に向き合い、常に喜び、悲しみ、苦しみを共有し、互いに成長していけるよう日々精進していきたいと思っています。
 先日は厚生労働省より、社会的養護における代替的施設で生活する児童の調査結果が報告されました。それによると、入所児童の六割が虐待の体験をしているという事でした。当然それらの児童へのケア等については、十分な取り組みは必要ですが、ややもすると専門的処遇技術やケアの方法等に目を向けがちです。しかし、大切な事は、理論や技術論等に走るだけでなく、ひとりの人として子どもとどう向き合い、その子の成長にどう関わっていかだと思っています。
 子どもが成長・発達していく生活の場(=育ちの場)には、計り知れない可能性や子どもの特性・個性等が埋もれています。日々の生活の中で、子どもとじっくり向き合いながら、埋もれているそれぞれの宝物を一つでも多く探り当てたいものだと思います。

みどり園長 飯村 眞造